講座修了生の活躍をご紹介します。

2017年 冬期 上級

NTT西日本大阪病院
竹岡 涼子(リンパ浮腫指導技能者)
「フォローアップでの講座申し込み」

私は2013年に他校で資格を取り、現在週1回リンパ浮腫外来をさせて頂いています。今回フォローアップ目的で上級コースのみ受講しました。

途中参加になるので馴染めるか不安でしたが先生方始め受講生の皆さん優しくアットホームな雰囲気で楽しく学べました。
少人数制なので先生からもたくさん熱い指導が受けられます(笑)MLD・Bgdともに4年前と手技が少し変わっていましたが丁寧に指導して頂き、スキルアップができたと感じています。また志を同じくする方々と交流することで良い刺激を受け、励みになっているところです。自分の目的以上に充実した研修内容に満足しています。今後も先生方や同期生と交流を続け浮腫全般により良いケアが展開できるよう頑張ろうと思っています。

*注(日本浮腫緩和療法協会の講習は入門・初級・中級・上級と分かれていて、平成28年6月14日に厚生労働省保険局医療課が発した疑義解釈にて、「専門的なリンパ浮腫研修に関する教育要綱」にかかる 要件を満たす講座と認められた研修を修了している方は積み上げ方式でなく、復習としてどの講座でも単独受講することが可能です)

  • 入門:用手的リンパドレナージ基本手技
  • 初級:正常域・解剖学的走行に則った用手的リンパドレナージ
  • 中級:圧迫療法
  • 上級:リンパ浮腫患者への用手的リンパドレナージ・圧迫療法

2期 2016年冬期

沖縄県ハートライフ病院
新垣 薫

私は3年前より、リンパ浮腫治療に携わっている先輩看護師からリンパ浮腫に関しての情報を知り、沖縄県で開催された大塚先生の講演や、佐藤先生のリンパ浮腫講会や患者会(Withyou~OKINAWA)に参加することで、リンパ浮腫治療に関心を持つようになりましたが沖縄県には、リンパ浮腫治療技術を修得する養成校がありませんでした。

県外に学びに行くことに不安がありましたが、少人数での受講生でもあり、先生方が気さくで話しやすく、和気あいあいとした雰囲気で、すぐ馴染むことができました。

よかった事

先生方は疑問点などの質問に、わかりやすく答えられ、ドレナージや圧迫療法に関しての手技もできるまで熱心に指導して頂き、とても楽しみながら学ぶことができました。また、講義は土、日曜日の為、日常勤務に支障なく受講できたことが良かったです。

現在、リンパ浮腫治療に携わっていますが、今後も日本浮腫のフォローアップ研修に参加し先生方や卒業生のみんなと情報交換を行っていき、一人でも多くの患者さんがスムース且つシームレスに治療が受けられるよう頑張って支援していきたいと思っています。

2期&3期 2016年冬期,2016年夏期

長崎県 JCHO諫早総合病院 : がん治療センター 副看護師長
がん看護専門看護師 徳永陽子

私は、がん患者さんの看護で、続発性リンパ浮腫を発症した患者さんや、終末期がん患者さんのリンパ浮腫に対し何らかのケアを実践したくても知識や技術がなく、悩んでいました。そんな時、LETTAの卒業生から、日本浮腫緩和医療協会の存在を教えていただいたことがきっかけでした。

受講の最大の理由は

私が協会を受講しようと決めた最大の理由は、その受講形式にあります。講義は週末に開催され入門から上級までコースが分けられているので段階的に受講することも可能です。私は2期冬季講習で初級から中級まで、3期夏季講習で上級を受講させていただきました。土日祭日の開校であるため、長期間仕事を休むことなく受講できました。また受講後は実際の患者さんでどのように浮腫ケアを行うか振りかえる時間が取れ、次の講習で疑問点を解決することができたこともよかったです。

驚いたのは少人数制

受講して驚いたのは少人数の受講であるため、実技を細かく指導して頂けたことです。細かな指導があったからこそ資格取得まで辿りつくことができたと思います。また先生方は豊富な実践歴をお持ちで臨床でのエピソードを交えながら講義してくださいます。現在私は緩和ケアチームに所属しています。緩和期の浮腫は様々な病態が関連しているため治療には難しい側面がありますが、用手ドレナージを主体に弱圧での圧迫療法などを提案しています。協会でリンパ浮腫治療の技術を修得したことで、「腫れをどうにかしたい」といった患者さんの希望を支え、ケアをすることで「腫れで重だるさがあったけれども、ケアで楽になった」といった言葉を頂いています。

私は決して器用な方ではないため技術習得に難渋しました。しかし、最後の最後まで先生方に細かな指導をいただき卒業に至ることができました。また全国の浮腫治療養成校の卒業生による交流会にも代表して参加させていただく機会をいただきました。全国の養成校との交流を通して、協会の講義・技術が高く実践即した内容であったと実感しました。

リンパ浮腫治療は、施設基準はありますがやっと診療報酬で算定できるようになりました。しかしリンパ浮腫は仕方のないものであると受け止められていることや治療技術者が未だ少ない現状にあります。故に患者さんは腫れた四肢を目の前にし、自分らしさを失い苦悩しています。「こんなに腫れているのに、だれもわかってくれなかったの。わかってくれて嬉しい。」と涙をこぼされた患者さんがいました。このようにまだまだ医療従事者からの認知が低いのも現状です。これから受講を考えていらっしゃる皆様、リンパ浮腫治療の技術を身につけ、患者さんらしさを支える治療技術者をめざしませんか。きっと受講することで、あなたが抱えている思いや患者さんの問題解決の糸口となると思います。協会は卒業生へのフォローアップ講習もあります。

一緒にがんばりましょう。

2017年 冬期講座

北海道 朋仁会 整形外科北新東病院 顧門
廣田 誼(整形外科医 医師)

2017年1月21日から4月2日まで、福岡市博多で6回に分かれて開かれた日本リンパ浮腫緩和協会主催の冬季講座に参加しました。
私は昨年12月に札幌の整形外科病院の理事長をリタイアして顧問となりました。そのような状況の中で自分に何が出来るか考えた末に、外来でたびたび見かけることがある下肢の浮腫みに対して本格的に取り組みたいという気持ちになりました。

私の背中をやさしくそして強く押してくれた一言

たまたま インターネットで検索して福岡市博多でリンパ浮腫の複合的治療の実技の講座が開かれることを知り、思い切って応募しました。その後いろいろな事情があり、参加することを90%は断念しなければならないと思ったこともあったのですが、協会の大塚理事 長が直々に私に参加するようにメールを送って下さいました。ドイツでは整形外科疾 患に対して普通にリンパドレナージや多層包帯法が行われており、特にTKAの術後は良好な成績が出ているということでした。わざわざ文献まで添付してくださいました。 私の背中をやさしくそして強く押してくれた一言でした。

会場は福岡商工会議所でした。朝8:30に教室に入ると17人程の生徒は私以外すべて女性で、看護師さんPT ,OT の方たちでした。私は女性たちの中で、戸惑いや不安を感じながら講習に参加しましたが、大塚理事長、佐藤先生そして生徒の皆さんの熱い エネルギーを感じることによって、次第に前向きに授業に参加できるようになって行きました。
本当に筆舌に尽くしがたいすばらしい講義や実技指導が展開されていきました。
先生方は今まで感じたことが無いほどヒューマニズムの精神を根源に持っていて、民主的なコミニュケーションが徹底していました。また非常に高いレベルのユーモアの能力を持ち合わせていました。勿論、技術力では世界の誰にも負けないと自負されていました。この組織はすごい、きっとさらに大きく発展するに違いない。私は最初の講座を受けた日にそう思いました。

入門クラスはリンパ管についての講義と徒手リンパドレナージの技術実習でしたが、2 日間はあっという間に過ぎてしまいました。
初級クラスでは徒手リンパドレナージについて集中的な指導が行われました。私の痩せこけて傷跡だらけの体に対しても先生方や生徒の皆さんは、いやな顔一つせずに接してくれました。看護師さんや PT,OT の 女性は職場で忙しく働きながら、さらに家庭や子供に対する仕事をこなしながらの講 座参加だと考えると頭の下がる思いでした。全員が志の高い人たちばかりでした。ま た先生方が宴会のためにリーダーやアシスタント(丁稚と呼ぶことになっていました が)を指名しましたが、その時の先生方の人選のすばらしさに、なんと鋭い感覚で人を 見て判断しているのかと舌を巻きました。技術練習が行われましたが、MLD(徒手リ ンパドレナージ)はなかなか難しいです。ポンプ、サークル、ロータリー、スクープなどの手技を学びましたが、気を抜くと姿勢がおかしくなったり、肩に力が入ったり、手 が滑ったりします。私は最終試験まで手が滑っていました。 初級クラスの11日目の終わりにリーダーが懇親会を準備してくれました。 懇親会は松葉ガニ食べ放題のレストランで、話が盛り上がり大変楽しい雰囲気でした。

一般的に北海道の人と九州の人は大変気が合うような気がしています。なぜだかはっ きりした理由は分かりませんが、九州の人たちには人情が大変厚いと思います。 大塚先生と、佐藤先生が私を二次会に誘ってくれました。そこで先生方がどのようにしてリンパ浮腫と取り込むようになったかを語ってくれました。直接ドイツに勉強に行き大変苦労されて技術を身につけて、現在の協会を立ち上げた話を聞いて、私は身が引き締まる思いがしました。中途半端な気持ちでこの講習を受けては絶対にいけない。整形外科的に複合的治療法を利用することは大事なことでは有るが、悪性腫瘍後のリンパ浮腫に対しても真摯に取り組まなければならない。私は心の中で密かにそう 誓いました。

中級クラスは多層包帯法に集中しました。ネット包帯、スポンジ包帯、ショートストレッチの包帯と巻いていくのですが、適正な圧が加わり、かつ中枢に向かって圧が小さくなるように圧勾配をつけることは、やはり非常に難しいことでした。またすぐに皺 がよってしまい、見た目も醜くなってしまいます。2日間汗だくになって夢中で包帯を 巻いていました。

先生方の技術の高さを知ることが出来ました

上級クラスはさすがに上級クラスにふさわしいものでした。リンパ節郭清されたと 仮定して、どの方向にどのように MLD を行うかと言うものでした。昔より暗記力が大幅に低下している私にとって手順を記憶することは不安でしたが、ペアを組んでくれた生徒の皆さんが、私の間違いを遠慮しないで指摘してくれたことや、私も遠慮し ないで先生方に質問することによって、何とか手順を覚えることが出来ました。 私は時々手術後下肢が腫れている人や、浮腫がある人を診察していましたので、なる べく早くに正確な圧で包帯を巻きたいと思い、ヘソクリを叩いてイタリア製のピコプレスと言う圧計測器を購入することにしました。丁度ナック商会の看護師出身の人が講習に参加していたので比較的スムーズに割引価格で入手出来ました。しかしながらピコプレスが有っても、多層包帯は包帯の基礎が出来なければ正確な圧が出来ないことがわかり、とにかく時間のあるときは病院でも家でも必死に包帯を巻き続けました。

上肢に浮腫がある患者さんに先生方が直接 MLD や MLLB(多層包帯法)を行う臨床実習もありました。2つの治療法の効率的な組み合わせや、先生方の技術の高さを知ることが出来ました。またナック商会をはじめ数社による圧迫着衣の展示説明会が行われ着衣の種類の多さ、使い方の実際を学ぶことが出来ました。 最終回の4月1日は前回中止になった下肢の浮腫に対して臨床実習が行われました。 やはり MLLB と MLD を組み合わせた治療が行われましたが、患者さんが帰り際に 佐藤先生に下肢が軽くなったので何回でも講義に協力しますと言っていたことが印象 的でした。

最後の日の午前中は、試験に臨むために皆ただ夢中でMLD,MLLB の練習 に励みました。前の日にホテルで朝の 3 時まで練習していた看護師さんもいて緊張感 が教室に満ちていました。最終日の午後にいよいよ試験が始まりました。平常心を保とうと思っても、やはり試験は緊張するものです。先生方もいつもと違う出で立ちで、それがさらに緊張感を高めました。試験後に大塚理事長から個別の評価が発表されましたが、私は手が滑っていると言うことでした。本当に身も心も上滑りしていたことを深く反省しました。最終的に全員合格と言われた時には、嬉しくて、この年になると 涙は涸れ果てていて出ませんでしたが、心の中では泣いていました。自分も頑張った けれども同期の皆さんも本当に頑張ってやってきたと思います。

最後に大塚先生、佐藤先生、そして斉藤先生はじめ実技指導をしてくださった先生方、同期の皆さん、本当にありがとうございました。私たちの関係はこれで終了ではなくて永遠に繋がっていくものと信じています。先生方にはこれからもますますお世話に なると思いますので、今後も宜しくお願いいたします。

Vayan ustedes con Dios ! (練習の時に BGM でかかっていたこの音楽、今も耳にくっついています)