リンパ浮腫”むくみ”の名医として有名な廣田彰男先生より推薦を賜りました。
廣田彰男先生のご紹介
リンパ浮腫”むくみ”の名医として知られ、全国各地からリンパ浮腫に悩む患者が「廣田内科クリニック」を訪れています。
日本リンパ学会理事、日本脈管学会評議員、日本静脈学会評議員ほか役職多数
医療における浮腫の位置づけはきわめて曖昧である。
浮腫自体が治療の対象となることは少なく、多くの場合、大きな疾患のひとつの症状として捉えられる。たとえば、腎疾患では腎機能低下、心疾患では心不全が問題であって、浮腫自体の治療を行うわけではない。 浮腫自体が治療の対象となる代表的な疾患はリンパ浮腫である。
しかし、リンパ浮腫自体、その多くが乳癌や子宮癌などの術後の後遺症として発症するものであって、患者さん自身にとっては原疾患が優先する。癌末期の緩和ケアや高齢者における浮腫も、それ自体が治療の対象ではなく、あくまでQOLの問題である。このように、浮腫はあくまで主役ではなく脇役である。
そのため、浮腫治療自体が医療の前面に立つことはなかったが、2008年リンパ浮腫における弾性着衣の保険適用以後、浮腫を含めた医療が医療者に関心を持たれるようになった。しかし、脇役であるため、これまで医学教育では十分に取り上げられてきたとは言い難く、後者の幅広い浮腫がリンパ浮腫として誤診され、必要以上の誤った治療をなされてしまっていることが多い現状があると言っても過言ではない。
広く浮腫全般の教育を内容とする日本浮腫緩和療法協会が発足した。これまで、リンパ浮腫診療を主体として対応した養成校は存在するが、より幅広く緩和ケアなどに見られる廃用性浮腫を明確に分けて対応する養成校はないと思われる。臨床の場では、この二者の違いを理解した上で対処することは極めて重要であり、本協会の養成コースに大きく期待するものである。
医療法人社団廣田内科クリニック
廣田彰男